葬儀への考えを生前に話し合うことが大切

私の父が亡くなった時、突然の死だったこともあり葬儀の手配や準備、そしてお金の面でも大変な思いをしました。特に父は新宿で内科を探している時以外は大きな病気や持病もなく、大変元気な人だったので、生前に葬儀や終活について全く話したことがありませんでした。
ですから突然の死を悲しむ時間もないまま、葬儀は「どこで」「どのくらいの規模で」「いくらぐらいの予算で」など、あまりにも決めなければならないことが多く戸惑うばかり。本音を言えば、家族葬の方が心から死を悼むことができたように思うのですが、父は10年以上前に職場を退職していたものの人間関係が広く、また町内会長を務めていたこともあり、家族葬はできませんでした。実際には大手の葬儀場で、かなり広めの会場で執り行うことに。金額的にも考えていた以上の費用がかかりました。
たくさんの方に参列していただくことができたのですが、一方で家族が本当に父を思うことができたのは、慌ただしく葬儀が終了した後。やはり生前に「自分が亡くなった時にはどのような葬儀を望むのか」について話し合っておくことが必要だったと実感しました。母は今、残される子ども達に迷惑をかけたくないと終活の真っ最中です。